序章

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あの小さな変化から大きな異変が始まってから、一世紀が経とうとする時。 始祖の森に関する噂が世間を騒がせた。 その噂は 「ギルドの依頼で始祖の森に行った者が、森の中で迷った所を誰かに助けられた」 「助けられた奴は皆、口々に『狐の仮面をつけたモノに助けられた』と言っているらしい」 等といったもので、「始祖の森に誰かが住みついているのでは?」とまで言われるようになっていた。 しかし、調査隊を結成して始祖の森で調査しても、何も得られなかった。 しかも、始祖の森はさらなる異変を、遂げ始めていた。 狐仮面調査隊が入り調査を始めると、何故か決まって6時間後には森の外にいる。 それはまるで、森が『狐の仮面』を隠しているようであった。 また普通の依頼では、制限はない。 しかし、普通の依頼と装って『狐の仮面』を探すと一瞬で森の外にでてしまう。 探せば探すほど、始祖の森での依頼が難しくなると感じたギルドの上層部は、『狐仮面調査隊』を解散させた。
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