第一章

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食料調達し始めてから数時間がたった。 背丈の高い木で覆われた森の中は、光をある程度遮断する。 サリアスの高さは目視できない為分らないが、光の加減から察するにそろそろお昼の時間だろう。 [お昼にしよう] お昼ご飯を食べるところは決めてある。食料を探しに来た時は、必ずそこで食べるのだ! その場所はお気に入りであり俺にとっての憩いだ。 (早く行きたい!) 早く早くと、気持ちがせかす。 俺はお昼を食べるために、早足で目的地へ向かった。 [着いた…] 着いた所は、森の中にある小さな湖。 1本の大木以外は、湖のほとりの近くには生えていない。その為湖がサリアスの光を反射して、キラキラと輝いて見える。 なかでもルマリアスの夜、ルムアスの光を受け輝く様子は幻想的で、違う世界にいるかのような感覚にさせる。 森を上空から見ると湖の部分だけが、ポッカリと穴が開いている。その様子はまるで、緑の海に現れた小さな孤島だ。 俺は昼ごはんを食べるため、大木の下へ向かった。 (何時もと違う?) 足を止め、気配を意識的に感じ取るようにする。 すると、考えてもいなかった気配を感じ取った。 それは… 『人間』の気配だった…
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