第一章

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月明かりに照らされたその人は 涼やかな瞳の中に揺るぎない想いをたぎらせ 私を強く見つめている なびく漆黒の髪に、私は息をのんだ ひらひらと舞う月の光は花びらに似て…… その人はまるで 狂い咲きの桜のように見えた―――
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