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得体のしれないウサギは、怒っているのか、小さな 体がプルプル振るえてる気がした。
『フッ……フザケルな!! オマエハ……、オマエは、お前は……!!!』
「ちょっ…!?…ぃ…っ…痛い!! イタイ!!!」
ギュッと、最初に掴むより力強く締め付けるようにウサギは、私の腕を掴んで離さなかった。
寧ろどこからそんな力があるのか不思議だった。その小さな手で。
『オマエを……困らせてヤル……、お
れを……ステタ……ように』
「えっ!?」
逃げようと抵抗しながら、ウサギを私は見つめ。気づいた頃には……。
ウサギが私のおでこに軽くキスをしていた。
すると、〝スゥー……〟っと、不思議な感覚で、これは、記憶なのだろうか? ノイズと共にその記憶が脳に焼きつけるように、流れてきた。
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