チューバはうたう

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しはカタは中学からずっと吹奏楽部で楽器を吹いていたのですが、先日その時の同級生が出るアンサンブルコンサートに行ってきました。 その同級生は10人いれば7人は美人と答える人で、胸もそこそこあります。性格も明るい人でした。そして楽器はフルート。 この世界が誰かの書いた物語なら、間違いなくヒロインとなってウジウジする主人公を励ます役割を与えられるか、悪役にさらわれてチョメチョメされたりする事でしょう。 ――と、ここまで書いてしはカタの同級生は10人いれば6人はボンヤリと想像できるのではないでしょうか。 残りの4人の人も文章を書くのが上手な人が書いていれば想像できるかと思います。 その同級生は、そのくらい『ヒロイン』の典型像に当て嵌まる奴なのです。 でも、吹いてる楽器がフルートでは無くチューバという楽器だったら彼女はヒロインになれたでしょうか。 と言うかチューバだったら彼女は楽器を続けたでしょうか? (どちらも個人的な疑問です) 『チューバはうたう』は、そんな疑問をよそに書かれたお気に入りの一冊なのです。
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