彼との恋愛

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軽い冗談を言うくらいの口ぶりで言う私に対し、彼は、 「この辺では一番安いから、仕方ないんじゃないか?」 と、冷淡に返してきた。 ノリが悪い人ね、という言葉を飲み込んで、それなら仕方ないね、と返した。 「延長するとせっかくの安値も無駄になるんだ。あと10分で出るぞ」 そういって彼は、タバコを半分ほど残し灰皿にグシャッと押し付けて消した。 「はぁい」 私は軽く返事をし、さっさと服を着て荷物をまとめた。
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