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「ねー！見て！」
私は矢口の目の前にズイッとケータイを差し出した。
「この子と会ってみたくない？」
「い…嫌だよ…遠慮しとく」
「えーー！矢口くん会いなよ！癖になるよ！」
「いや…会いたいけど、瞬に譲る！」
「いやいや、慎ちゃんに譲ってもらうなんて悪いわ。今回は俺諦めるよ」
私達は今ファミレスに来ていて、ある友人の話しをしていた。
どーっしても矢口と松村にあいつを会わせたいっっ！！
「私もー最初はめっちゃ嫌だったんだよ？ね、愛。私めっちゃ嫌がってたもんね！」
「うん。優紀も最初は嫌がってたんだけど、ネタになるからって会いたがるようになったよ」
「お前らヒデーな……」
「１回でいい！１回でいいから会って！！」
「………別にいーけど、百合園達も絶対一緒だかんな！」
「わーい！矢口やっさしーっ♪あ、ところで百合園って呼ぶの辞めてくれない？」
「え、何イキナリ」
「百合園って苗字嫌なんだよね、だから愛って呼んで！松村もね！
「俺もかよ！」
「じゃー百合園も俺の事矢口じゃなくて慎ちゃんって呼んで」
「え……」
こいつ変な交換条件出してきたな…。
「ま…まぁいいけど」
「じゃー私も慎ちゃんって呼ぶねー！」
優紀が慎ちゃんって呼ぶなら私もまぁ…大丈夫…かな。
呼び間違えそー…。
「なーもう５時になんよ？帰ろーぜ！」
「そだね！松村、優紀だけ送ってってくれる？」
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