一章

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あっ、クラス全体がビクッてなった。 「全員かよ……。まぁいい、補習は嘘だからな」 「嘘かよ!!」 居たんだ、変態。 「当たり前だろ?誰が好き好んで補習なんてするかよ。 それと杉峰は成績下げるからな」 「え!?」 「じゃぁ、解散だ。気ぃ付けて帰れよ」 さて、買い物に行きますか。 「晃弘、一緒に買い物に行ってもいいですか?」 「……駄目って言ってもどうせついてくるんだろ?」 「はい!もちろんです!」 いい笑顔で言われてもな。それに、諦めが肝心って学びましたよ。この短時間で。 「……だったらさっさと行く「ねぇ、時雨さん一緒に帰らない?」………ぞ」 あれだね。台詞を被せられるとイラッてくるね☆ 「晃弘、誰ですこいつ?」 時雨さんがキレていらっしゃる!!そう言えば、馴れ馴れしいのと、いきなりしたの名前で呼ばれるのを嫌ってたっけ? これはフラグが建たないか? 「……先生が言ってた主人公」 「なるほど、だからなんか付いて来てるわけですね」 ちなみに小学生の頃に時雨をキレさせて三日間寝込んだのは思い出だ。 「引っ越したばかりで心細いだろうし一緒に帰らない?」 あれだよな。主人公って恋すると無自覚に絡んでくるからめんどいよね? 「時雨さん?」 もう駄目だ。こいつやりやがったよ。 「なんなんですかあなたは、いきなり近づいて一緒に帰らない?引っ越したばかりで心細いだろうし?ふざけてるんですか?なんで初対面の人に上から目線で誘われないといけないんですか?失礼だとは思わないんですか。だいたいなんで下の名前で呼ぶんです?私はあなたの友達でもないでしょうが」
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