一章

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「あっ!!晃弘おはよう!!」 スタスタ 今日は始業式か。学校も午前中で終わるし、午後からはどうするか。 ん?誰かなんか言ったか?空耳だよな?うん、空耳だ。 スタスタ 「晃弘ちょっと待ってよ!!」 そう言えば醤油がきれそうだったな。今日買いに行くか。 「ちょっと龍一が話し掛けてるんだから答えなさいよ!!」 あっ、味噌と米も少なかったな。ユミの餌も買わないと。放課後、買い物に行くか。 む、殺気!! 「いい加減にしろ!!」スカ 「…………何をする」 「チッ。あんたが龍一を無視するからよ!!」 見るからにツンデレなこのツインテールが言ってる龍一とは後ろで美少女三人に囲まれて苦笑いをしているやつのことだろうか。 「……なぜ無視してはいけないのだ」 「あんたみたいな根暗野郎にわざわざ声かけてるんだから当たり前でしょうが!!」 根暗ってただ前髪を伸ばしているだけじゃないか。それより……。 「……なぜやつの話を必ず聞かなければならない。奴はアレか?神様なのか?俺より偉い立場にいるのか?聖人君子なのか?そんなすごいやつのか?だったら話を聞こうじゃないか。あっ、でも俺の記憶じゃ成績優秀で運動神経抜群でイケメンなただの人間だったわ。だったら話を聞かなくても大丈夫じゃないか。っていうかいきなり殴ってくるなんてどういう神経してんの?馬鹿なの?アホなの?死ぬの?しかも避けれたし、ざまー」 久し振りに長く喋ったな。よし、呆けてる今がチャンスだ。学校にいこう。走って。 ダッ 「あっ、ちょっと待ちなさい!!」 ふはははははは。後ろで何かわめいてるがもう遅いわ!!
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