一章

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ふぅー。撒いたな。奴等はアレだ。一言で言うと王道ズだ。 俺はしがないモブキャラだから関わりたくない。 え?名前があるからモブキャラじゃない?脇役だって?クラスが違えば関わらないからモブキャラだろ? 「……学校についたな」 クラス割りはあそこか。 「俺は………三組か。あの王道ズは……………………… 三組…だと………」 あれはフラグかぁ!! 仕方ない。まだ希望が消えたわけじゃないんだ。これから関わらなければ……………。 「あっ!!晃弘やみんなと同じクラスだ!!」 貴様ぁー!!いつのまに来やがった!!そこは振り回されて遅刻だろうがぁぁぁぁ!!!!!!! バシッ 「痛い!!」 「ちょっとなにするよの!!」 「龍一に謝ってよ!!」 「流石に許せませんわ!!」 「……ちゃんと………謝って!!」 何って叩いただけじゃないか。それに一度に言うからなに言ってるか分からん。見てみろ。周りは全員耳を防いでるじゃないか。 「ちょっ、僕は気にしてないからいいよ。ね?」ニコ 「龍一が言うなら……///」 「うん…///」 「えぇ…///」 「……///」 でたよ。必殺スマイル。すっかり顔を赤くしちゃって。周りの女子も。 ………教室行こ。 「あっ、ちょっと晃弘待って!!」 知らんなんも聞こえん。あんな桃色と赤黒の場所にいられるか。 「…………面倒クセェ」
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