一章

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「あのー、もしかしてあっくんですか?」 ……あっくんなんて呼び方をするのはただ一人だけいたが、宮原さんだっけ? 「私です。鈴島です。鈴島時雨ですよ?」 「しーちゃん?」 あれ?名字は宮原じゃなかった? 「はい!!しーちゃんです!!久し振りですね!!」 「……でも、名字が」 「実は、両親が離婚してお母さんとこの街に戻ってきたんです」 あぁなるほど。しーちゃんは所謂幼馴染みで中学三年生のときに引っ越したんだっけ? 「でも、あっくんは随分と印象が変わりましたね」 「……しーちゃんこそ綺麗になったね」 「そんな綺麗だなんで///」ボソボソ あれ?フラグ建った?いかん今のしーちゃんは超絶美人だ。そんな子のフラグを建ててしまえばモブキャラライフが!! 「……しーちゃん、あっくんは止めてくれ。流石に恥ずかしい」 「なら、晃弘って呼びますから時雨って呼んでくださいね?」 それはまずい!! 「……あの、それだけは勘べ「呼んでくださいね?」……はい」 前より怖くなってました。 「おい晃弘!!その美人さんを俺にも紹介してくれ!!」 「……んー、昼飯一週間」 「責めて三日!!」 「……一週間」 「4日!!」 「……さよなら」 「分かりました!!一週間ですね!!」 ふっふっふっ、交渉成立。 「時雨、こいつは俺の玩具で名前はゴキブリだ」 「玩具じゃねぇし、ゴキブリじゃねぇよ!!」 「間違えた。変態だ」 「変態でもねぇ!!俺は「ロリコン」だ!!って被せるな!!」 「ゴキブリ変態ロリコンさんですか。近づかないでくださいね」 「グフッ」 あっ血吐いて倒れた。まぁ、笑顔であの台詞はね。
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