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「あのー、もしかしてあっくんですか?」
……あっくんなんて呼び方をするのはただ一人だけいたが、宮原さんだっけ?
「私です。鈴島です。鈴島時雨ですよ?」
「しーちゃん?」
あれ?名字は宮原じゃなかった?
「はい!!しーちゃんです!!久し振りですね!!」
「……でも、名字が」
「実は、両親が離婚してお母さんとこの街に戻ってきたんです」
あぁなるほど。しーちゃんは所謂幼馴染みで中学三年生のときに引っ越したんだっけ?
「でも、あっくんは随分と印象が変わりましたね」
「……しーちゃんこそ綺麗になったね」
「そんな綺麗だなんで///」ボソボソ
あれ?フラグ建った?いかん今のしーちゃんは超絶美人だ。そんな子のフラグを建ててしまえばモブキャラライフが!!
「……しーちゃん、あっくんは止めてくれ。流石に恥ずかしい」
「なら、晃弘って呼びますから時雨って呼んでくださいね?」
それはまずい!!
「……あの、それだけは勘べ「呼んでくださいね?」……はい」
前より怖くなってました。
「おい晃弘!!その美人さんを俺にも紹介してくれ!!」
「……んー、昼飯一週間」
「責めて三日!!」
「……一週間」
「4日!!」
「……さよなら」
「分かりました!!一週間ですね!!」
ふっふっふっ、交渉成立。
「時雨、こいつは俺の玩具で名前はゴキブリだ」
「玩具じゃねぇし、ゴキブリじゃねぇよ!!」
「間違えた。変態だ」
「変態でもねぇ!!俺は「ロリコン」だ!!って被せるな!!」
「ゴキブリ変態ロリコンさんですか。近づかないでくださいね」
「グフッ」
あっ血吐いて倒れた。まぁ、笑顔であの台詞はね。
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