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と、とりあえず刺激しなければヤンツンデレンは大丈夫なはずだ……!
「す、すみません……」
ぺこりと頭を下げ、俺はレンの傍から離れ―――――
「ぷっ!ちょ、おいレン!お前わざと言ってんだろこのツンデレン!」
おいいいい!!?皇紀、このっ……馬鹿野郎!!
「いや、病んでるからヤンツンデレンか?とにかくレンさんよぉー、ちょーっと分かりやすすぎるツンデレじゃないっすかー?そんなんじゃ祐也のこと大好きですって言ってんのと同じだぜー?」
おろおろと戸惑うふりをしながら内心冷や汗をだらだらと流して焦る俺を気にせず、皇紀はヘラヘラ笑いながらレンの肩を叩く。
というか、腐れ塵王子の時といい何故か皇紀とネーミングが被るのだが。まさか同じようなセンスをしてるとか……いや、それはないな。
山田・ヴァルンサティアス二世・秋織の時も、ドラゴン叩きの時も盛大に笑われた屈辱を、俺は忘れやしない。結構傷つくんだぞ、あれ。
俺は、レンの肩に手を置いてへらへらと笑い続ける皇紀をこっそり睨み付けた。
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