ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

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「置いてくなっつーの」 「ん?どこかから皇紀の声が……?」 「あれーどこにいるのだぁー?」 「見当たらないなぁー?」 「なにこの典型的なイジメ。全然効いてないと見せかけて大ダメージなんだけどふえぇ」 「よし、さっさと行こう」 気持ちの悪い泣き真似をした皇紀をスタイリッシュにシカトして、再び歩き出す。凛とした眼差しで前途を見据えたメフィストは大層イケメンでした、まる。 「もう!ゆーくん、待ってってばぁ!」 「黙れフィリアの真似をするな眼帯厨二が。夕暮れの土手で風を浴びて「ふっ…………風が、哭いているな……」とか言ってろ」 『祐也、また敬語忘れてるよ?』 「しまった!!」 にやにやと締まりの無い声に指摘され、割りと本気で愕然とする。いや、うん、仕方がない。今のは皇紀が悪い。そうだよな。うん……うん。 「うっわぁー、祐也、こぉんな簡単な誘導にほいほいされてんのぉー?ぷすすー」 「……プロクレーシス・フラムマ、起動。すべての悪よ燃え尽きろ――」 「おいやめろ祐也!作品的にも皇紀の命的にも危ない!!」 ……はっ!俺は、今、なにを?
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