ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

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「というわけで、みんな。俺の息子のレキだ」 「よろしくおねがいしますっ!」 「や、まてまてまてまて!」 レキを紹介したら、皇紀に必死になって制止された。解せぬ。 「お前の切り替えにも着いていけてねえし、そいつ、マジで誰だよ。息子って……はっ、まさか隠し子!?私というものがありながら、まさかあなたに、そんな……見損なったわっ!責任取りなさいっ!!」 「皇紀、うるさい」 「ウィッス」 気持ちの悪い裏声で女言葉を喋りだした皇紀を黙らせ、俺とレキと向き合うようにして座っているみんなを見渡す。 庭のししおどしがかこーんっ、と音を立てて、妙な気まずさに襲われる。 ……約束通り、放課後を迎えた俺たちは俺の家で話し合いをすることになった。 高校生十人以上がなんとかギリギリ入れる程度の広さを持つ俺の部屋に招き入れ、さすがに人数分の椅子や使える机はないので畳に座布団で我慢してもらっているが、寝転んだり部屋の隅に向かって膝を抱えていたり座布団をピザのように回したり、各々好きにくつろいでいるようなので大丈夫だろう。とりあえず「マルゲリータ!」なんて叫んでいる皇紀ははっ倒しておいた。
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