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ふと、レンと目が合う。
「……っ」
……目を、逸らされた。
すごく……すごくの十乗くらいショックだ。
でも、そうだよな。散々拒絶して逃げてきたのに、今さら虫がよすぎる。レンは、みんなはきっと、今の俺の何倍もショックを受けて、傷付いたのに。
そんなみんなに対して、今の俺に出来ること。それは――
「今までの態度に関しては、本当に、申し訳ないと思っています」
誠心誠意、謝ることだ。
「前はあんなことになってしまって……俺とユウヤが関わらなければ、レキは……皇紀は、みんなは、あんな不幸に巻き込まれることもなかった」
「それは……っ！」
「レン、今は聞くぞ」
すまない、メフィスト。
「……そう思うと、怖くて仕方がなかったんだ。また関わりを持った結果、みんなを傷付けてしまうのではないか……みんなに、嫌われて、拒絶されてしまうのではないか、と」
みんなの為。それを免罪符にこんな醜い感情を隠していたんだ。
「だから、拒絶される前に、自分から拒絶したんだ」
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