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……さて、あらかた「俺」の話は済んだな。
「ところで、レキくん、だっけ……?」
「うん、ぼくはレキだよ?」
「おれはレン。ねえ、なんか話を聞く限り祐也とちょおーーーっっぴりだけ仲がいいみたいだけどね、あのね、祐也はおれの家族だから。そこんとこ、わかってる?ねえ」
「うん!ぼくもぱぴぃの家族だから、ぱぴぃの家族のレンもぼくの家族ってことだよねっ!」
「うぐっ!?なにこの眩しい笑顔!?ちがう、そうなんだけど、おれの言いたいことはちがくて……!」
話し始めよりも随分と柔らかくなった室内の雰囲気を感じて、満足を感じる。
「みるのだレヴィ、レンが純粋と書いてピュアと読むオーラに浄化されてるのだぁー」
「牽制しようとしたつもりが、見事に返り討ちにされてるな。純粋と書いてピュアと読むオーラ恐るべしレキくん恐るべし」
「祐也もすみにおけないのだぁ」
レキともぎこちない距離を縮めつつあるようで、一安心する。あとは――
「ゆーちゃん、お友だちが遊びに来たよー」
困った勇者様と魔王様、おまけに神様を何とかしないとな。
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