ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

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「祐也を泣かせた愚物なんてぇ、知ぃーらなぁいっ」 「いや、レン、可愛く言ったって言葉のエグさは消えないからな。むしろ、際立つぞ」 「えっ、え、その……ひと? だれ……」 「レキ、どんなに顔が腫れ上がっていようと原型をとどめないほど膨れ上がっていても人だから……だから、人としてきちんと認識してやれ。可哀想だろう……」 きょとんと首を傾げて朔夜を見るレキに、突っ込む元気もなくなる……朔夜だけが悪いわけではないのだが、みんな……やめたげてよお! 「ゆ、ゆうや……」 「朔夜! 大丈夫か? 今、冷やすものを持ってくるからな――」 びしゃん!! 「――え」  慌てて部屋を出ていこうとした俺の真横を何かが――水の塊が、大量に、物凄い勢いで飛んでいった。  そしてその水の塊は、朔夜の顔面に派手な音を立てて直撃すると、飛び散ることなく腫れ上がった頭全体を包み込んだ。 おそるおそる、水の飛んできた方を見ると――何故か、皇紀がドヤ顔で立っていた。 「これで冷えるんじゃね?」 いや、死ぬ!!!!!!呼吸出来なくて今にも溺死寸前だぞ!!!!!!!!?!!!!?
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