ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

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「朔夜ぁあああああああああああ!!?」 「安心しろ、峰打ちだ☆」 「峰なんてないしキリッて顔をするなバカ皇紀!」 「プゲラッ!?」 ぐっとサムズアップをする皇紀に懐かしの金だらいを落とし、急いで朔夜に近付く。 某手始めに世界を救う系の漫画に出てくる半魚人が使う技のように、ヘルメット状に固定された水の中に頭がすっぽりと包み込まれている。近付くことによって見えやすくなった顔は、水越しの光の屈折でひどいことになっていた。ざまあみろイケメン! 急いで水を取り除こうと、とりあえず手のひらに風の魔力を集めて―― 「……ちょっと待て。このまま魔法を解いたら、畳が濡れる……だと!?」 「え、そこ躊躇するところ?」 「ふっふっふ、気付いたか……」 「皇紀」 戦慄く唇から漏れた囁きにメフィストがぽつりとツッコミを入れてきたが、俺は気にせず皇紀を睨み付ける。
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