ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

45/50
前へ
/276ページ
次へ
「ふはははははは!!出来るのか!?お前に!!朔夜という罪人(イケメン罪)を救うために、何の罪のない畳を濡らすことが!!出来るのか!?お前に!!」 「ひ、卑怯だぞ!畳は、畳は関係ないだろう!」 「何なのだー?祐也のその畳に対する思い入れ、何なのだー?」 「さあ、早く選ぶがよい!双方失うことになりたくなければな……!」 せせら笑うような宣告にはっとして見れば、先程までは力なくもがいていた朔夜がぐったりと力をなくしていた。水球の位置を固定しているのか、頭の位置はそのままにだらんと手足を放り出していて……首への負担が大きい体勢だな。乙。 肩にかけた学ランを、どこからともなく発生した風に靡かせている皇紀。その姿は真実悪役にふさわしい。 「お、俺は……畳を、救いたいっ!」 「黙れ小僧!!!!!!!!!!!!!!貴様に畳が救えるか!!!!!!!!!!!!!!」 「うわああぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!」 ばしゃり。 俺の苦渋の末の選択は、皇紀の一喝により意味をなくした。敢えて選択とは反対に朔夜を解放した皇紀。解かれた水球が無慈悲に畳を濡らして……このままだと、俺の部屋の畳が腐ってしまう……? 「くっ……殺せ!」
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14383人が本棚に入れています
本棚に追加