ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

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「それで、どうすんの? うさぎたん(笑)の言ってたこと。不穏な風が吹いてたけど」 「おおう……ふっつーに会話続けんのな」 「ほんと、皇紀ってYDK(やっぱりどーしても空気を読まない)なのだぁー」 「なぁー……って、祐也? どした?」 ひそひそ話すメフィストとベルを横目に、俺はおもむろに立ち上がった。 すたすたと廊下に面した障子に近寄り、取手に手をかける。 「うぃーうぃっしゅあめりくりっすまっす!!!!!!!」 「え、今夏の初めなんだけど」 メフィストのツッコミを無視して、がらりと勢いよく開いた障子の先には―― 「きゃあっ……!」 聞き耳を立てていたであろう格好で固まっている姉さんがいた。 「ゆ、ゆーちゃん……」 気まずそうに俯く姉さんをじとっとした目で睨む。さすがに家族であろうと盗み聞きはよくないぞ。 「え、えっと……サンタさんごっこしてただけだから気にしないで」 そしてその言い訳には無理がある。今は夏の初めだって言ってるだろう!
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