ドキ☆ドキ浮気調査!……かーらーのー?

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「とりあえず、姉さん。どこから聞いてたんだ?」 「……言いたくないもん」 「ねーえーさーんー? 子供じゃあないんだから、頬を膨らましても無駄だぞ」 「……怒らない?」 「つまり、怒られるようなことをした、聞いたということは自覚しているんだな」 ということは……魔法や、テリアの話も聞かれていた可能性が高いな。 くいっと控えめに裾を引っ張られる。降り向けば複雑そうな表情のメフィストが内緒話をしてきた。 「祐也。一応聞いておくけど記憶の改竄は……」 「悪いが、しないつもりだ」 「デスヨネー」 身内に甘い俺が、本人の意思を無視して記憶の改竄をするわけがないと分かっていたのだろう。メフィストはやれやれと肩をすくめた。 「俺は、話しても話さなくてもいいと思うけどな」 「すまん……みんなもいいか?」 「祐也がいいなら大丈夫!」 他のみんなにも確認をとれば、にこにこと笑うレンを筆頭に快諾をもらえた(気絶しかけている朔夜は除く) 所在なさげにきょときょとと目線を泳がせている姉さんを改めて部屋に入れ、真正面に座る。 「……姉さん、驚かないで聞いてくれ」 そして、事のあらましを話し始めた。
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