よいこのHow to 如月家☆

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苦笑すれば、夢尽さんがまた上品なしぐさで手を口にあてた。 「あら、それもそうね。知らない人の中じゃ気まずいわよね、ごめんなさい」 「あっ、いえそんな、謝らないでください」 「いえいえ、私は腐っても主催で如月くんはお客様だもの!少しでも居心地よくしてもらわなくちゃいけないわ!」 そういうと、夢尽さんは手にしていた一升瓶を置いて立ち上がった。 そして、先程の皐月さんのようにぱんぱんと手を叩き注目を集める。 「みなさーん、如月くんの為に自己紹介してくださーいっ!」 「お、そういやぁしてなかったなあ」 好き勝手に酒を飲んでいた人たちが、頷きながら一旦はと席についていく。
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