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そうか、そうなのか……。
俺は、またしても一歩後ろに下がる。先程のように半ば無意識にではなく、今度はしっかりと距離を開けるべく行動したのだ。
「ゆーちゃん?ねぇ、どうしたの?」
それを見た姉さんは、笑いながら首を傾げた。
姉さんの身に纏う雰囲気には、覚えがあった。
レンとベル、そしてツヴァイ……つまり、ヤンブラ、ヤンシスと言ったヤンデレ集団、ヤンデレーズだ。
姉さんはヤンデレだった。
「ねぇ、ゆーちゃん。なんで三次元に私がいるのに、二次元の女の子と遊んでるの……ねぇ、ゆーちゃん、答えてよ?」
薄ら笑いを浮かべながら、じりじりと俺との距離を詰める姉さん。
「……っ!」
対して、俺は、冷や汗をかきながら逃げるようにして後退さる。レンやベルが暴走した時は、メフィスト達に助けてもらっていたので、暴走した姉さんにどう対応すればいいのか分からない。
まさにガクブル状態だ。姉さん怖い。
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