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気管に入ったイチゴみるくのせいで咳込み、喘ぎながら、俺の胸中を占めるのはただ一つ。
えええええぇ―――――ッ!!!?な、はぁ!?えぇっ!?お、覚えているのか!!!?
驚愕のみである。
「喜多村君久しぶりーっ!」
「おう、フィリアも久しぶりだな!」
今までの努力は全て水の泡と知り、軽く……いや、重く落ち込む俺の胸中などお構いなしにフィリアと挨拶を交わしている皇紀。くぅ、羨ましい。今すぐそこ代われ……ではなくて!!
「え、変人イケメンと知り合いなの?」
「やっべぇ、フィリアちゃんマジ天使だわ……」
「なんであの根暗はまた噎せてんの?」
「メフィスト君モデルみたーい!」
親しげな三人を見て、ざわざわと教室内に疑問が飛び交う。
そんな彼等に流石に前世の知り合いですとは言えないようで、
「皇紀とは昔の知り合いなんだ」
と、メフィストがにこやかに笑いながら説明している。
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