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た、助かった……。
「……え、なに今のやり取り」
「フィリアちゃん、同類なのね!?」
「メフィスト君も変人だったとか、ショック……」
シリアスな雰囲気がフィリアによって壊されたおかげで、不可解ながらも俺とメフィストのやり取りが口を挟んではいけない雰囲気だと理解し、口を噤んでいたクラスメート達がざわつき出す。フィリアの同類がいたのは気にしてはいけない。
「まったく……フィリア、そこは我慢しねーと」
「そ、そうよね……喜多村君だって、ゆー君を襲いたくてしょうがないのを我慢してるのに、私が暴走しちゃいけないわよね」
「どうしてそうなった!?全然ちげーよ!!」
「あ、ごめんなさい!喜多村君は受けだったわね!平凡×厨二……ふへへへへ、ふへへへへへへへ」
「くっ、千、五千……五万!ば、バカな!!腐力がまだ上がるだと!?メフィスト、ヘルプだ!!オレ一人じゃ対処しきれねぇ!!」
腐ィルターのせいで暴走し出したフィリアに、それに戦く皇紀、そして脱力するメフィスト。
その光景は、多少の違いはあれど確かに懐かしいもので。
「……はは」
俺は、自分でも気付かない内に笑みを溢していた。
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