14383人が本棚に入れています
本棚に追加
「メフィストからメールで話は聞いたぞ。祐也はしらばっくれるつもりだとな」
「そんなことさせないのだー!俺達は、祐也と共にいる為に生まれ、そして更に今の世に生まれ変わったのだー!」
レヴィはクールに。ベルは穏やかに笑いながら真摯に言葉を伝えてくる。しかし、
「す、すみませんが、あなた達は一体……?」
たんっ!たんっ!ずざざざー!ばばばばばっ!と激しく動き、壁を作りながらなので俺の心には感動、感傷よりも笑いと呆れの方が大きい。
敢えて何度でも言おう、馬鹿なのか!?
「ちっ!まだ知らぬふりを通す気か!」
「知らぬ存ぜぬで渡っていける程この情報化社会は甘くないのだぁー!!」
レヴィとベルが眉間に皺を寄せる。ベル、情報化社会という言葉を知っていたのだな……
呆れたように無言で見ていれば、レヴィが再び不敵な笑みを浮かべた。ゾクリ、と背筋に悪寒が走る。
「仕方がないな……」
レヴィがポツリと呟き、ここで漸くバスケのディフェンスのような動きを止める。
最初のコメントを投稿しよう!