嵐を呼ぶ山田

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「……ベル」 「分かったのだー!」 同じく普通に立つことにしたベルに謎の目配せをした後、レヴィは大きく息を吸い込んだ。 そして、 「俺の名前は、レヴィ・山田・セブンス!メフィストの兄だ!」 「俺の名前はベル・山田・セブンスなのだー!メフィストの弟なのだー!」 口を大きく開き、大音声で名乗りをあげた。 ビリビリと肌や鼓膜に伝わる気迫に、思わず目を眇める。 「平凡眼鏡根暗version祐也!これで知らんとは言わせんぞ!!」 「夜露四苦なのだぁー!!」 「……っ!」 最後ににぃっ!と笑った二人に圧倒される。俺は一歩後ずさりをした。 ―――――この場にいる他の存在をすっかり忘れて。 「さぁーってと!」 「行くわよゆー君!」 「レヴィにベル、デコイさんきゅ!おら、早く購買行くぞ」
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