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半ば祈るようにして胸中で呟き、購買の列の後方、階段へと続く廊下がある方へと視線を向ける。
すると、そこには、
「祐也ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!こんの、ばっか野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ほんと、何勝手なことをやらかしてくれてるんだよ!?」
「迷惑もいいところだわ!アンタのせいで、アタシ達はこんな大変な目に遭っているのよ!?」
茶髪の微イケメンと、金髪のイケメンと、青髪おネエ口調のイケメンがいた。
三人が三人とも、額に青筋をたてんばかりに全身に怒りを漲らせ、地響きにともとれる足音をたてて物凄い勢いでこちらへと駆けてくる。
「ゆぅぅぅぅぅううやぁぁぁぁぁぁぁぁオラァッ!!!!」
怒髪天を衝くという言葉が脳裏に過った瞬間、俺は先頭を走っていた茶髪の微イケメン―――――流に盛大なタックルをかませられた。
ちなみに、フィリアは三人を見た途端に然り気無く俺から距離を取っていた。
予想していたな……!?
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