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「名前?私は、フィリア・山田・ルクリファスよ!腐女子歴はひ、み、つ!」
「フィリアさん……ですか!素敵なお名前ですねっ!」
太陽のような笑みで答えるフィリアに、顔を赤くしながらはにかむ亮太。
それを見て、俺は無言で亮太を睨み付ける。
確かに亮太はイケメンだ。平凡フツメンの俺とは比べ物にならないくらいにイケメンだ。しかし、今俺は声高にだが亮太、てめぇはダメだと叫びたい。切に叫びたい。何故なら……
「……はぁはぁはぁはぁ!さっきからフィリアたんがアルジャンノと被ってしかたないんだけどヤバいどうしようこれマジでそっくりだよフィリアたん可愛いフィリアたんマジ可愛いよぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!!」
フィリアをこんな変態に渡すわけにはいかないからだ。
「……合田君、いきなりどうしたの?こう言ったら失礼かもしれないけど……気持ち悪いわよ?」
「気持ち悪」
突然興奮し出した亮太を目前にして微かに頬をひきつらせているフィリアと、心底気持ち悪そうな顔で短く罵倒する兎丸。斯く言う俺も、今現在ゴミを見るような目で亮太を見ているだろう。
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