コンクール

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コンクール前日。 『先輩、コンクール 頑張ってください!』 そう言って千羽鶴を 先輩達に渡した。 (少しでも先輩達の支えになればいいな) ---------- ------------- ---------------- コンクール舞台袖。 「いいか、お前ら。 いつもどーりやるんだぞ。 短い音符程目一杯長く、 長い音符程短く。 ホール練習を思い出せ。 近くで響かせるな遠くで響かせろ いいな。」 忙しいはずなのに 大野先生は舞台袖まで来てくれた。 パチパチパチ…… 前の学校の演奏が終わった。 「よーし、行ってこい!」 『はいっ!』 『32番さいたま市立城北中学校 福島弘和作曲 三つのジャポニズム 指揮 石内由美子。』 パチパチパチ…… タータン、タンっ! ティロ、ティロ、ティロロロ…… (凄い……っ! これが吹奏楽……。) 最初の音を聞いただけで 全身に鳥肌がたった。 次は難しいサックスソロ。 タラララ タラララ~~ タタタ タラララ…… 「いよっしっ!」 (大野先生と寺本先生が ガッツポーズしてる……) そして特に大きく目だった ミスもなく、演奏は無事に終わった。 ----------- -------------- -----------------
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