1人が本棚に入れています
本棚に追加
コンクール前日。
『先輩、コンクール
頑張ってください!』
そう言って千羽鶴を
先輩達に渡した。
(少しでも先輩達の支えになればいいな)
----------
-------------
----------------
コンクール舞台袖。
「いいか、お前ら。
いつもどーりやるんだぞ。
短い音符程目一杯長く、
長い音符程短く。
ホール練習を思い出せ。
近くで響かせるな遠くで響かせろ
いいな。」
忙しいはずなのに
大野先生は舞台袖まで来てくれた。
パチパチパチ……
前の学校の演奏が終わった。
「よーし、行ってこい!」
『はいっ!』
『32番さいたま市立城北中学校
福島弘和作曲
三つのジャポニズム
指揮 石内由美子。』
パチパチパチ……
タータン、タンっ!
ティロ、ティロ、ティロロロ……
(凄い……っ!
これが吹奏楽……。)
最初の音を聞いただけで
全身に鳥肌がたった。
次は難しいサックスソロ。
タラララ タラララ~~
タタタ タラララ……
「いよっしっ!」
(大野先生と寺本先生が
ガッツポーズしてる……)
そして特に大きく目だった
ミスもなく、演奏は無事に終わった。
-----------
--------------
-----------------
最初のコメントを投稿しよう!