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うるさい目覚ましの音で目を覚ました
「うるせぇ・・・・・・」
目覚ましを止めると同時に、バンッと勢いよく部屋のドアが開かれる
目を擦りながらドアの方を見ると、上下ジャージの母さんが笑顔で立っていた
「那月、早く準備してね。今日から荷物運ぶんだから」
開けていきなりそれかよ、と少し呆れながらも寝巻きのジャージからラフな普段着に着替え、支度を済ませる
リビングに入ると、母さんが朝ご飯を食卓に並べているところだった
「やっと来た。那月遅いわよっ、朝ご飯早く食べて」
早く早くと急かされ、途中米が喉に詰まりそうになりながらも、無事完食した
そして休憩する隙もなく、隣の家へと連れて行かれる
――――ちょ、吐く、吐くからっ!!!!!!
俺が吐気と闘っている間に母さんがインターホンを押したらしく、家の中から総一さんが出てきた
総一さんは俺に気付くと、俺の状態を察してくれたのか母さんに何かを言う
母さんは最初キョトンとしていたが、俺を見てやっと言葉の意味が分かったのか“那月具合悪いのっ!!!?”と驚いていた
今更かよっ、と言おうと思ったが、口を開くとトンデモナイ事になりそうなので心の内にしまっておく
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