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教室に着いた時には、委員会はもう始まっていた
委員長にペコっと頭を下げて空いている席に着く
前を見ると黒板には大きな字で “文化祭” と書かれていた
「ほとんど例年通りでいいと思うんだけど、今年は売り上げの一番多かったクラスに景品を与えるって言うのはどうかな?」
その言葉にこの場にいる全員がピクリと反応する
俺も例外でなく反応してしまい、委員長の方を見る
委員長は目を光らせ口角を少し上げていた
――――あの人は何企んでんだ・・・・
「まぁ詳しくは文化祭が近くなってから決めよう」
その後各クラス、各文化部の予算を大まかに決め、今回は解散した
くつを履き替え、校門を出たところで思い出してしまった
――――アイツん家行かなきゃダメなんじゃん・・・・・・・・・・・
大きな溜息を吐き、俺は重い足取りで篠崎家へ向かった
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