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篠崎家に着き、インターホンをを押すと、出てきたのは意外にもアイツだった アイツなんだけど・・・・・ 「・・・・、何でそんな窶れてんの?」 篠崎家で何があったか知らないが、見るからにゲッソリしていた 俺の質問には答えず、ヤツはさっさと家の中に入っていってしまう お邪魔します、とくつを揃えてリビングに入ると、満面の笑みを浮かべた母さんとおじさんが目に入った 「え、何で2人ともそんなに笑顔なの?」 「知りたーい?」 ――――嫌な予感しかしねぇ・・・・・・ 「あのね、私総一さんと再婚しようと思うのっ」 「再婚!!!!!!!?」 別に再婚に反対ってわけじゃない 篠崎家は俺の家の隣で、小さい頃からよく世話になっているから、おじさん・・・・・・総一さんは俺にとって父親のような人だ でも、母さんと総一さんが再婚するとなると大きな問題が生じる・・・・・・ “篠崎恭弥と兄弟にならなくてはならない” 困った・・・・・・ 少し考えるような仕草をしていると総一さんが口を開いた
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