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………朝のにおいだ
擦れたシーツが肌を撫でて
タバコの匂いが広がるスウィートホテルの部屋
目を開けると、夜隣で寝てた男が
シャツをバサッと広げて袖を通す
「ぁれ…帰んの?」
掠れてる声に反応した男は
振り返って私ねおでこに唇を押し当てる
「仕事、あるから…」
「…そーなんだ」
「楽しかった、また会えたら会おうね」
札束をバサッて置いて
部屋を出てった男
乱れた服は、夜の行為のしるし
ヴィトンの財布に盛られてる札束は
色んな寝た男からもらったしるし
「……てかあいつタバコ吸いすぎ」
灰皿には山盛りの吸い殻
…あいつ肺真っ黒なんじゃないの?
「・・・…今日なにしよっかな」
ハル 20歳
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