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アツシside 彼女が俺の家に来た時から 胸の高鳴りようがハンパなくて 首の後ろらへんが疼いてしょうがなかった やっぱり俺 この子と一緒にいたいって思った そんな思いを隠すように 焼きそばをいれる入れ物を探してたら すす…って、鼻をすする音が聞こえて 振り向くと 大好きな君は涙をぼろぼろ流してた 「…どうした…っ?」 メイクもしてない目をぐしぐし拭って ふっ切ろうとするけど 息をするたびに涙があふれて 赤ちゃんみたいになった 「…私・・・こんな泣き虫じゃなかった…」 「…ぇ?」 「涙なんて…何年も流してなくて もう流さないかと、思ったのに…」 故障してるラジカセが 勝手に音が鳴って しかもこんなタイミングで 「最後の雨」なんか流れやがって… 「…ナツに会ってなかったら きっと…きっと… こんな泣き虫にならなかった 弱虫にならなかった …別れが怖いって・・・おもわなか、った…」 もうすぐ、別れるみたいな言い方 …やめろよ 「後悔なんか…したくないのに…っ それだけ…ナツの事が…好き・・・ 好きすぎて、辛いよ…っ」 お願いだから、やめて そんな風にしたら… 俺が…壊れる お前の「友達」の アツシじゃ… 無くなっちゃうんだよ
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