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洗面台の鏡に映る自分の姿が あまりにひどくて 呼吸をしたら 恐怖を思い出しそうになる 泣きすぎてぱんぱんになった目 腫れたひだり頬 痩せた体 こんな顔してたら アツシが泣いちゃう… 冷水で濡らしたタオルを 腫れた頬にあてながら 床にぺたん…って座ってるアツシが 力なく私を呼ぶ 「…いたい?」 「ぅぅん、へいき」 「みせて…」 「だいじょうぶだよ…」 タオルをよけて 頬に触れる そしたら 叩かれた時の事を思い出して 体が震える 「…なんで…あいつなんだよ」 …なんで? ・・・わからない 「どうしたら…忘れてくれるの?」 …わからないよ 「…どうしたら…俺のものだけに…なってくれる…」 ごめん 「…・・・答えてよ…っ」 …ごめんね、アツシ こんなふうに 苦しむアツシを 涙を流してみるんだったら ここに、来るんじゃなかったら このままだったのかな…
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