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ユウside 叱られた子供みたいに ちょこちょこ店に行ってしまったアツシ まさか…こんなことするなんて思ってもなくて 怒りがおさまらない ゆっくり歩み寄って 眠ってても 寝苦しそうなハルちゃんを見て こっちまで涙が出そうになる もしもの事があった時ように あいつにも連絡しといたけど …なにしてんだよあいつ すると… いきなりドアをドンドンドンと叩く音がして もしかしてと思って 玄関に行くと もうそいつの影が …焦っていた 「おせえよお前」って言う前に 土足で入ってきたナツは 眠ってるハルちゃんを見て 動きを停止したみたいに 固まった 「…ハル・・・っ」 力なく座り込んでいるすみれちゃんは なにをすればいいのかわからずにただ 眠ってるハルちゃんを見つめてる 「…熱、酷いらしい」 「アツシ…は、アツシどこだよ…っ」 「かばってるつもりはないけど あいつ…わざとじゃないから」 「当たり前だろ…わざとだったら まじで殺しちまうかもしんねぇ」 うすく涙がたまってるナツが ハルちゃんのそばに近寄る 叩かれた痕が アツシの罪をわかりやすくして ハルちゃんが どれだけナツが大事で どれだけナツを アイシテルか…
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