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ハルside たったちょっとの間いなかっただけで 懐かしく思う部屋の匂い その匂いを嗅ぐだけで なんだか涙が出そうになる 「…久々…だね」 「・・・うん」 すみれには服借りてたから 荷物がちょっとしかなくて 小さなドラムバックみたいなのは ナツが持ってる 「ナツ…ごめんね…」 「なにが?」 「…いろいろ、迷惑かけちゃって」 「いいよ…俺も… ・・・…悪かった…っ」 ナツのお母さんが私にした事は 本当に卑劣で恐ろしい ナツは… そんなあの人を まだお母さんと思ってるのかな? 嫌だよ そばにいて… 「…ハル?」 「・・・好き」 「ん…?」 「好き…大好き…」 細くなった私の体 そんな体を 愛しく撫でてくれる 濡れて重なった唇が熱い… 優しく「かわいいね」ってなでてくれる手も それとは裏腹に交わる舌も 「…平気…?」 「ぅん…」 ふわっとベットに 包み込むように倒して また私に キスをした
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