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「…ん、」
目が覚めて
体を起すと
ナツがいなかった
『片づけなきゃいけないことがあるから
夜には帰るよ』
こんな置き手紙だけでも
幸せに感じて
早く夜になれなんて
子供みたいなこと思ってしまう
「…昨日・・・
確かやっぱりナツ看病してくれたんだっけ」
台所には
焦げたお粥がある
テーブルには
大量の冷えぴたと
風邪薬とタオルで
すごいことになってた
服も男もののパジャマ
「…熱・・・下がってる」
昨日よりも全然軽い体が
ナツに早く逢いたいって言ってる
そんな私の携帯に
非通知の着信が入ってるなんて
まだ知らずに…
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