***last***

13/24
前へ
/233ページ
次へ
「…ん、」 目が覚めて 体を起すと ナツがいなかった 『片づけなきゃいけないことがあるから 夜には帰るよ』 こんな置き手紙だけでも 幸せに感じて 早く夜になれなんて 子供みたいなこと思ってしまう 「…昨日・・・ 確かやっぱりナツ看病してくれたんだっけ」 台所には 焦げたお粥がある テーブルには 大量の冷えぴたと 風邪薬とタオルで すごいことになってた 服も男もののパジャマ 「…熱・・・下がってる」 昨日よりも全然軽い体が ナツに早く逢いたいって言ってる そんな私の携帯に 非通知の着信が入ってるなんて まだ知らずに…
/233ページ

最初のコメントを投稿しよう!

303人が本棚に入れています
本棚に追加