***last***

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名前を呼んだのは 誰かと分かってるのに ほんの少しだけ期待して 泣き腫らした目で アツシを見た 「・・・どぅした?」 やめて そんな声で私に話し掛けないで… 優しくしないで… 「・・・・・・私…嘘ついた」 「…え?」 「本当は、優しく抱き締めて欲しかったのに… 触らないでって…」 私とナツに何が起きたか わかったみたいに 目を大きく開く 「・・・誕生日…祝ってくれるって言ったのに…、っ」 優しく笑ってくれたあの日は 幸せで、笑顔で… 大好きだった 「・・・離れたいだなんて… 言わなきゃよかったぁ……っ!!」 あの時 ゆっくり人混みに消えるナツを 見れなかった 見ようとしたけど 涙ばかり出て 視界が揺らいで… ナツは何度も止まって 振り向こうとしてたのに しゃがみこんで… ずっと泣いてた 「俺が祝う」 「誕生日、俺が祝ってやる… だからもう泣くなよ…」 大きな親指で 目尻を擦り付けられた 「・・・俺は、ハルから離れない」 一番大きな花火が 音を立てて上がり 大きな音をたてて空いっぱいに咲き誇った・・・ ◆*-続く-*◆ NEXT is everlasting love~second story~
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