分かっちゃった…好き!!

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バックヤードからみたこと無い人が現れた。 真っ黒の髪に黒縁眼鏡。 奥に見える瞳も真っ黒で、優しかった。 175㎝はあるだろう身長。 しゅっとした鼻筋が、怖かった。 大きな肩幅に程良くでた喉仏。 ごつごつした大きな手に、触れたかった。 「裕美ちゃん、こいつ先週から雇ってる」 ボスの声で我に返る。 「初めまして、斎藤敦(さいとうあつし)です。」 うん、丁度いい低音ボイス。 「私、佐藤裕美ーよろしくっ。  あっくんなに飲む??」 …ん??私変なこと言った?? お近づきのしるしに一杯どうぞって言ってるのに… 2人ともキョトンとした顔で裕美を見つめる。 「ふっ」 斎藤敦がふわっと笑って、ボスがお腹を抱えて笑う。 「年下の子にあっくんって呼ばれたん    ふっ 初めてや。」 そう言って斎藤敦はまたふわっと笑った。
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