第二章 【帳(トバリ)】
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玄関に入る。 更に異変に気が付いた。 夕刻から誰もいなかったはずの室内が暖かい。 暫く考えた。 屋内には誰もいないだろう。 玄関に残されたわざわざ靴を脱いだだろう痕跡と、外の車が去っただろう痕跡で推測がついた。
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