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その日は、いつもと変わらぬ朝だった。
目覚ましが煩わしく鳴り響く前に俺は起床する。朝7時1分前。
襲撃に備えて身構える。音小さく、鍵の掛かったドアがマスターキーで開かれた。
そして数秒と立たない内にドアは開け放たれる。突っ込んできた幾多の動物。大型犬から小動物、鳥類まで。
毎度の事ながら今日も思う。
唖々、動物に懐かれるのも決して良い物ではない。
勿論、動物が放し飼いされてる訳もなく、その犯人は動物達の後ろからひょこっと出てきた。
「おはよー、レン!」
「…お早う咲希」
自分でも分かる微妙な顔をしてそう返した。
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