あの頃は平和でした

3/9
前へ
/9ページ
次へ
そういえば、アイツ……十分に頭良いのに何で俺を目の敵にするんだ?…… 何故なんだ……? 「おいッ、木村」 バシッ 「痛ッ、豚?」 俺、叩かれすぎなような…… 「また、教師に向かって「で?何?」 「あれを何とか「無視を続けるの?」 パシッ、バシッ、ドンッ 豚と会話してたらアイツ(倉木)から、往復ビンタ×2&顔面ストレートのプレゼント…… 「痛ッ~(涙)」 本当に痛い……馬鹿力め… いきなり何なの?……ヤバッ鼻血が… タッ 「豚、保健室行ってくる。」 素早く立ち上がり、豚にそう告げる 「あッ、あーわかった、行ってこい」 豚は、唖然としながら答え… 俺はそれを尻目に教室を出ようと扉に手を掛ける 女子が簡単に手を出したらアカンだろ アイツも小さい頃は可愛いかったのに… 今ではこんなに…… 俺はいつからアイツとの…「まだ、無視を続けるの?」 「良いご身分じゃない、覚悟はいい?」 自分の生存本能が生命の危機を告げる… というより、これは、無視なのか?…… 「ハァッ」タンッ、バコンッ 首に回し蹴り頂きました…意味不明…… 「ゴフッ、白か意外だな…」 薄れゆく意識の中、別の本能は正常でした… ~豚先生(佐藤)サイド~ 「木村、授業に集中しろ」 ボカッ 俺は授業に集中して無い生徒に指事する…… ついでに、持っていた辞書の角を降り下ろしながら…… 余談だが、俺は古典の先生なのだ 「痛ッ」 「授業なんて簡単すぎて、余裕だし」ボソッ 「そういう問題じゃないだろ」 俺の授業を簡単とは、なめてるのかコイツ ボカッ とりあえず、辞書で一喝 「痛っ、豚は黙ってろ」ボソッ 「教師に対して豚だと」 確か 、コイツは木村 全国トップの学力をほこる天才だ… だが、いつもこんな感じで… 才能にものを言わせた体たらくぶりは、 本当に頭を悩ませられる。 この、学校は名門校だから、こういう態度はなかなかに困る…… 「あの~、早く授業を再開して下さい」 ギロッ 「あっ、はいッ、すいません」 思わず敬語で返しちまった…… ヤバイ、怖すぎる……
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加