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確か、名前は倉木仁美……
全国模試の順位が一桁とかいう天才
でも、学年順位は2位……この学年って……
それに…「聞こえてる?」
身の毛もよだつ冷たい声色
それは俺に向けての言葉では無いのに、
全身の毛穴から汗が吹き出てしまう……
「おいッ、木村」バシッ
思わず叩いちまった……
「痛ッ、豚?」
「また、教師に向かって「で?、何?」
(コイツ遮りやがった……)
でも、今はそんな場合じゃない……
「あれを何とか「無視を続けるの?」
パシッ、バシッ、ドンッ
( ; ゜Д゜)唖然……
流石に木村も可哀想に思えてきた……
「豚、保健室行ってくる」
あー、鼻血出てるよ…痛々しい……
「あッ、あーわかった、行ってこい」
どうしよ……一応授業中なんだが…
「良いご身分じゃない、覚悟はいい?」
「ハァッ」
あッ、回し蹴りが首にクリーンヒット……
「ゴフッ、白か以外だな…」
「なッ、この変態死に晒せ、馬鹿」
バコンッ、バコッ、バコッ
倉木の奴が……顔真っ赤になって
気絶した木村を蹴りまくってる……
まぁ、男なら当然か……?
同士として俺は今出来る最大限の手助けを……
「あの~「なに?」
どいつもこいつも、
人の台詞に被せるのが好きだな……
怒るのも無理ないが、今は止めて欲しい
「授業中なのですが……」
「あー、忘れてた…」
・・・・・・・!?
『キーン、コーン、カーン、コーン』
授業終了のチャイムが鳴る。
「これで、授業を終わる」
チャイムのタイミングの良さに救われ
素早く授業を終わらせる……
『起立、礼……
ありがとうございました……』
ガシッ、ザァー
同士(木村)の制服の襟を掴み引きずりながら教室をでて保健室に向かう……
木村は気絶しているが、
鼻からの大量の出血は止まってない……
これは、殴られた時のモノかは定かではない……
ガラッ
「こいつを頼む」
「佐藤先生!どうしたんですか?それ!」
保健室の扉を開け……
顔見知りの保健医に木村を渡す
「じゃあ、そいつ頼むわ」ガラッ
「えっ、まって、待ってください」
木村を渡したら扉を閉めて来た道を引き返す……
なんか、聞こえるがこの際、無視だ……
ハァッ~、精神的に疲れたな……
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