2928人が本棚に入れています
本棚に追加
/342ページ
「冗談って?」
「や……別に。
体操服着んなよって話」
「え」と訳が分からず固まると、間宮君が苦笑する。
「まぁいーけど。
どこ行くんだよ」
「んー……スキーとか?」
「げ……。
それは勘弁して」
渋い顔をする間宮君を見て、あははと笑い声をあげる。
暖かな風が制服を揺らす。
私の右手は、
優しさと幸せに包まれていた。
-Fin-
*Thank you for your time*
最初のコメントを投稿しよう!