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挨拶しようとしたら、間宮君は私からふいっと顔を背けて落ちたバーを拾い上げた。
今……
避けられたような……
「どうかしたの?」
ハッとして振り返ると、高瀬先輩が不思議そうな顔をしていた。
「なんでも…ないです」
そう答えながらも、なんでもない……のかな、と疑問に思った。
何とも言えない不安を感じながらゆっくりと歩き続けた。
教室の自分の席で、机に頬杖をついて朝の出来事をボーっと考えていた。
禁止されてるのに練習してるのを私に見られて、ヤバいと思ったとか?
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