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呆気にとられていた。
私自身、気を遣っていたわけじゃないけれど、間宮君はそうだと思っていたから。
「間宮君て……ホントに優しいんだね」
ポツンと呟くと、間宮君の顔が赤くなった。
「……お前なぁ、そーいう恥ずかしいこと言うなよ、マジで。
優しくねーよ。フツーだよ」
「あ、ごめん…」
「……俺、もう行くわ。
また明日な」
「うん、また明日」
勢いよく自転車をこぎ出した間宮君の後ろ姿を見送る。
なんでだろう。
頬が熱い。
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