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『そういうことやなくて…目の色とか歯とか』
何か煮え切らんなぁ…こいつ…腹立ってきた。
｢色？別に紅いからなんやっていうん？何も怖いことあらへんやん。歯ぁ、何や、それ、八重歯か？｣
調子に乗って挑発的な事を言ってみる。
てっきり怒ると思ってた俺の予想に反して、そいつはいきなり笑い出した。
『…こんな奴、生まれて初めて会ったわ。気に入った。今晩、うち泊まっていき』
｢ええんか!?｣
何か知らんけど、俺は気に入られたらしい。
丁度宿も探してたし、願ったり叶ったりや。
この時、断ってたら…何か、変わってたんかな…？
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