cross×cross

スバル

『お前……いつまで此処に居る気やねん』

｢え～っとぉ……どうしよ？｣

『どうしよ？って…お前なぁ…俺はあの日、今晩泊まるか？とは聞いたけどずっと居れとは言ってないぞ!!』

｢まあまあ…その内出て行くよ。｣

『その内って……』

何やかんやであれから二週間が過ぎて。俺はまだユウの家におった。さっきみたいなやり取りも、もう五回目。恒例行事みたいになってた。

こんなアホみたいな会話してたら、辛い気持ちが少し楽になる気がして…ユウは俺の事、めんどくさい奴やと思ってるやろうけどな。

でも、いつかは出て行かなあかん。

そんな事、分かってる、分かってるんやけど……。