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ユウは手首を掴んで、俺を扉に押し付けた。
「いっ……!!!」
震える身体を抑えながら俺はユウを睨みつけた。
「…お、俺、全部見たんやぞ。お前が、女の血吸ってるところも。後……」
『その女を殺したところも、か?』
「……!!!!」
脳裏に甦る血塗れのユウの姿。そしてその手に抱かれた女の屍。
その瞬間、身体の震えが抑えきれなくなる。
「お前…!!!俺もああやって、いつかは殺すつもりやったんか!?……信じてたのに。信じてたのに!!」
『大丈夫。お前にはそんな事せえへんよ。』
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